卓球の試合動画の見返し方|得点の内訳で弱点を見つける
「なんとなく負けた」を「ここを練習する」に変える
試合を撮影したのに、見返すのは最初の数分だけ。見返しても「惜しかったな」で終わってしまう。そんな経験はないでしょうか。試合動画は、ただ眺めるだけでは上達につながりません。大切なのは見る観点を決めて、数えることです。この記事では、特別な知識がなくてもすぐに実践できる「得点の内訳」を使った見返し方を紹介します。
最初から最後まで通して見ない
30分の試合を頭から流して見るのは、時間がかかるうえに印象に残った場面だけが記憶に残ります。人は派手な得点や悔しい失点を強く覚えているので、「今日はバックが入らなかった」といった感想が、実際の数字と違うこともよくあります。
そこでおすすめなのが、1本ずつ、決めた観点で記録していく方法です。ボール拾いや休憩の時間は飛ばして、ラリーの場面だけを見ていきます。
得点と失点を「4つ」に分ける
1本のラリーが終わったら、その点がどうやって決まったかを、次の4つのどれかに分けて数えます。
自分から決めた
自分の攻撃やサーブで、相手が返せなかった得点。
相手のミス
相手がネットにかけた、台から出した、などで入った得点。
相手に決められた
相手の攻撃に、自分が返せなかった失点。
自分のミス
自分がネットにかけた、台から出した、などの失点。
上の2つが得点、下の2つが失点です。迷ったときは「最後の1球が、打った側の狙いどおりに決まったか」で判断すると分けやすくなります。厳密さよりも、同じ基準で最後まで数えることのほうが大切です。
数え終わったら、ここを見る
4つの数字がそろうと、試合の中身が見えてきます。とくに注目したいのは次の2つの割合です。
得点のうち「自分から決めた」割合
勝った試合でも、得点の多くが相手のミスによるものなら注意が必要です。相手が崩れてくれたから勝てた可能性があり、ミスの少ない強い相手には同じ展開になりません。自分から決めた割合が低いときは、攻撃に移るタイミングや決定打の精度を練習する価値があります。
失点のうち「自分のミス」の割合
失点の多くが自分のミスなら、相手に負けたのではなく、自分で点をあげている状態です。無理な強打を減らす、つなぎのボールの安定感を上げるといった、確率を高める練習が効果的です。逆に「相手に決められた」が多いなら、返球が甘くなっている、コースを読まれているといった可能性があります。
4つの組み合わせから練習を決める
数字の組み合わせごとに、次のように考えると練習の優先順位をつけやすくなります。
- 自分のミスでの失点が多い → 攻めすぎていないか確認。まずは安定して入れる練習
- 相手に決められる失点が多い → 返球の高さ・深さ・コースを見直す。つなぎの質を上げる練習
- 相手のミスでの得点が多い → 勝っていても油断しない。自分から得点する形を増やす練習
- 自分から決めた得点が多い → 攻撃が機能している。その形を試合で出せる回数を増やす
もちろん、1試合だけで結論を出すのは早すぎます。何試合か続けて数えると、たまたまではない「自分の傾向」が見えてきます。
もう一歩進んだ見方
4つの分類に慣れてきたら、次の観点を足すとさらに深く分析できます。
- 何球目で決まったか:サーブ、レシーブ、3球目、4球目以降のラリー。自分がどの段階で得点・失点しているかが分かります。
- 点差や場面:9対9以降や、連続失点が始まったきっかけ。緊張する場面でのプレーの変化が見えます。
- 相手ごとの比較:同じ相手と何度も試合をするなら、前回との違いを比べると対策が立てやすくなります。
サーブから3球目の組み立てについては3球目攻撃の組み立て方、緊張する場面の考え方はメンタルと試合運びもあわせてご覧ください。
記録は「続けられる形」で
紙のノートに正の字で数えるだけでも、十分に効果があります。大事なのは続けることなので、自分が面倒に感じない方法を選びましょう。
TakuMiru では、試合動画のラリーごとに「自分から決めた」「相手のミス」などの内訳を記録でき、得点の内訳を自動で集計します(AIによるラリー分割などの分析機能は有料プランで提供予定です)。