卓球の試合動画の撮り方|スマホの置き場所・画角・おすすめ設定
見返して上達につながる動画を撮るために
試合を動画に残す人は増えましたが、あとで見返してみると「ボールがどこに落ちたか分からない」「奥の選手が手前の選手に隠れている」「途中で着信が入って録画が止まっていた」ということがよくあります。卓球はボールが小さく速い競技なので、撮り方しだいで分析のしやすさが大きく変わります。この記事では、スマホ1台で「見返して役に立つ」試合動画を撮るための置き場所・設定・当日の準備をまとめます。
いちばん大事なのは「置き場所」
カメラの位置は、あとから変えられない唯一の要素です。解像度や明るさは多少の工夫でどうにかなりますが、位置が悪い動画は取り返しがつきません。
おすすめは「台の後ろ・高い位置」
戦術を振り返るなら、エンドライン(台の短い辺)の後方から、高い位置で撮るのが基本です。この位置だと、次のことが1つの画面で分かります。
- ボールがどのコースに、どの深さで落ちたか
- 自分と相手の立ち位置、前後の動き
- ラリーの流れ(どちらが先に攻めたか)
注意したいのは高さです。目線の高さで撮ると、手前の選手の体に奥の選手とボールが隠れてしまいます。2メートル前後の高さから見下ろすように撮ると、隠れる場面がぐっと減ります。体育館の2階ギャラリーが使えるなら最適です。背の高い三脚や、手すりに挟むタイプのクランプも役に立ちます。
横からの撮影は「フォーム確認」向け
台の横(サイドライン側)から撮ると、打球フォームや足の運びがよく見えます。一方で、ボールの深さや左右のコースは分かりにくくなります。フォームの確認が目的の練習動画には向いていますが、試合の戦術を振り返るなら後方からの撮影がおすすめです。
画角:台だけでなく「後ろの空間」まで入れる
台がぴったり収まるように撮ると、ラリーが続いて選手が台から下がったときに画面から外れてしまいます。台の後ろに2〜3メートル分の余白を入れておきましょう。
- 横向き(ランドスケープ)で撮る。縦向きは左右が狭く、コースが見えにくい
- ズームは使わない。デジタルズームは画質が落ち、手ぶれも目立つ
- 録画を始める前に、両選手が端まで動いても画面に入るか確認する
解像度とフレームレートの選び方
高画質で撮れば良いというわけではありません。卓球の試合は1試合で20〜40分ほど録画することが多く、設定しだいでファイルがとても大きくなります。
おすすめは「1080p・60fps」
分析目的なら、フルHD(1080p)・60fpsがバランスの良い設定です。
- 60fps:1秒あたりのコマ数が多いので、一時停止やコマ送りでボールの位置やラケットの角度を確認しやすい。卓球のように速い競技では30fpsとの差がはっきり出ます。
- 1080p:ボールの落下点や選手の動きを見るには十分な解像度。4Kにするとファイルサイズが大きく増えるわりに、分析で得られる情報はそれほど増えません。
ファイルサイズの目安は、iPhoneの場合1分あたり1080p・30fpsで約60MB、1080p・60fpsで約90MB、4K・60fpsでは約440MBほどです(HEVC形式の場合。機種や設定で変わります)。30分の試合を4K・60fpsで撮ると10GBを超えることもあるので、大会で何試合も撮る日は特に注意しましょう。詳しくは試合動画でスマホの容量がいっぱいになったときの対処法で解説しています。
ピントと明るさを固定する
体育館では、選手が動くたびにスマホが自動でピントや明るさを合わせ直し、画面がふわっと暗くなったりぼやけたりすることがあります。多くのスマホでは、画面を長押しするとピントと明るさを固定(AE/AFロック)できます。台の中央あたりで固定しておくと、試合中の映像が安定します。
また、体育館の照明によっては画面に横じまのちらつきが出ることがあります。気になる場合は、フレームレートを変えるとおさまることがあります。
当日の準備チェックリスト
- 空き容量を確認する:撮る予定の試合数×1試合分の容量+余裕
- モバイルバッテリーを用意する:長時間の録画は電池を大きく消費する
- 機内モードかおやすみモードにする:着信や通知で録画が止まるのを防ぐ
- 三脚・クランプを固定する:手持ちは手ぶれが大きく、長時間は疲れる
- 試合前に数秒テスト撮影する:画角と明るさを確認
大会で撮影するときのマナー
大会によっては、撮影や三脚の使用に決まりがあります。大会要項や会場の案内を事前に確認しましょう。そのうえで、次の点に気をつけてください。
- ほかの観客の視界や通路をふさがない
- 自分の試合以外の選手、特に子どもが大きく映る撮り方は避ける
- 撮った動画をSNSなどに公開するときは、映っている選手(未成年なら保護者)の了解を得る
試合動画は、あくまで自分やチームが上達するための記録です。周りへの配慮があってこそ、気持ちよく撮影を続けられます。
撮ったあとが本番
撮影はスタートにすぎません。大切なのは、撮った動画を見返して次の練習につなげることです。どこを見ればいいか分からないという方は、試合動画の見返し方|得点の内訳で弱点を見つけるを参考にしてください。
TakuMiru では、撮った試合動画を大会名や対戦相手ごとに整理して保存できます。スマホから動画を消しても、あとからいつでも見返せます。